アイドルとファン、俳優とファン の在り方と違いを友人と議論した話

一昨日友人から、「俳優とアイドルのファンの関係ってどう違うんだろうか」という話をもらって、初めて自分がどうして俳優とアイドルどちらも好きなのか、そしてそれぞれのファンとしてどういう関係性を(勝手に)築こうとしているのかをすごく考えて

そんなすごい話でも何でもないけど自分の中で残しておきたいなっておもったからここに残しておこうかなーーというわけであります。

Twitterでぶわーーーって話したから、いつか流れて忘れてしまいそうだなって思ったので!!

 

俳優は当然ながら役を演じることが仕事だから、その俳優を通していろいろな人格?や一面を見れる、カメレオンみたいにコロコロ変わっていくその変化を見るのが楽しい。そして、演技の中に「俳優本人の自我」的なものはないって私は思っているのね。だから、たぶん一人の俳優さんを通して沢山の世界を見ることが出来るってことを私は楽しんでいるんだと思う。だけど、その反面、いろいろな役を演じて、たくさんの「他人の経験」を知っている俳優さんだからこそ、必ずその人のポリシーというか、その人自身の軸がぶれずに存在しているように思う。それが「演技」そのものではなく、「演技に取り組む姿勢」やその人自身の生き様、考え方に影響していて、より厚みのある人間になっていくというか、、、。うまく言えないけど、他人の人生を歩むことでしか得られない考え方というのが必ず存在するはずで、仕事柄それを得やすい環境にいるのが俳優、その考え方を得ることでより人間的な魅力が増しているんではないかなあ、、、。そして、私自身が他人に左右されやすくて軸がないなって感じるから、しっかりした自分を持っている人に、あこがれを抱くのかもしれない。だから私は俳優に対して「かっこいい」って言葉を使いがちなんだと思う。もちろんルックス面でもかっこいいと思うけども、それよりも一人の人間として、かっこいいって思うことが多い気がする。

あとは、俳優が本業の人って、演技力を正当に評価されたうえで仕事をもらっているから、応援する身としてはシンプルに実力評価なのがすごく嬉しい。

個人的な印象としては、俳優とファンの関係は分離されている気がするかな…俳優さんは、作品が決まった時、作品が成功した時、「いつも応援してくださるファンのおかげ」って言うけども、本当のところは実力評価。だからこそ、ファンがどれだけ応援しても、結局は俳優本人が力を身に付けないとその人の次の仕事に繋がらないというか…もちろんファンの応援が役に立たないと思っているわけ(俳優じゃないからほんとのところはわからないけども)ではなくて、応援の力っていうのはたぶん必ず、俳優さんが頑張るエネルギーに繋がっていると思う。しかしながら、評価されるのは「どれだけ応援されているか」ではなく、「どれだけ演技力があるのか」。ファンの応援はあくまで演技力を向上させようという俳優さんのモチベーションアップでしかないのかな、という事…。だから、俳優とアイドルそれぞれを応援することを比較するとリターンが少ないのは俳優なのかな、という意見。

 

それに対して、アイドルとファンの関係はすごく密だと思う。話はとっ散らかりますが、アイドルって、俳優と違ってなんというか、ぼんやりしているけど「魅力的な人でいること」が本業だと思うのね。だから、逆を言えば「魅力的であればいい」(大いなる語弊がある言葉ですが)わけで、魅力的である方法、そして評価の基準は俳優よりも多様だと思う。イケメンであること、ダンスがうまいこと、歌がうまいこと。これはもちろん魅力的だし私もそういうアイドル大好き。だけど、それだけじゃなくて、言い方はすごく悪いけど「もっとイケメンな人はいるのでは…?」「音痴じゃない?」「ダンスうまいとは言えないよね」って一部からは言われるようなひとであったとしても、トーク力、キャラクター、対その人での成長具合とか、もっと他にも魅せることのできるフィールドが沢山あると思うのね。(もちろん俳優に100%当てはまらないというわけではなく、アイドルの方が分かりやすくそうってだけで)。何かキラリと光るものが一つでもあれば輝くチャンスがあるのがアイドルだと思うし、だからこそアイドルはたくさんの人に元気を与えることのできる存在なんだと思う。

表舞台ではキラッキラな姿を見せてくれるアイドルだけど、その裏には先輩の後ろで踊ってきた長い下積み経験があったり、後輩が先にデビューして焦ったり、死ぬほどダンスの練習したり、このまま続けていっても未来が開けている保証はどこにもないし、私たち一般人よりもよほど大きくてどうしようもない悩みや不安や焦りを感じているはず…なのに、私たちの前ではキラキラしてくれている。その時点で私にとってはどんなアイドルも魅力的なんだよなあ。だからたぶん私はいろんなアイドルにハマってしまうんだと思う(笑)

なんでこの話したんだかわかんなくなってきちゃったけどまあいっか…(笑)

話をもとにもどす

で、さっき評価するフィールドが多様だって言ったんだけど、多様だからこそ、その魅力に気付けたファンがどれだけその子の秘める輝きにライトを当てて、輝かせてあげるか、そして発信していくかで、応援しているアイドルの今後っていうのが左右されると思うんだな。それもあって、たくさんのファンが付く前の子、特にデビュー前の子とかだと、「私が応援しなきゃ」っていう気持ちがさらに強くなる気がする。魅力に気付けている人がまだ多くないから、私が発信していかなきゃ、みたいな。そして、多様なフィールドだからこそ、俳優における「演技力」みたいな絶対的軸がないんだよね多分。だから必然的に指標にされるのが「数字」になってしまうんだと思う。だからアイドルファンは再生数、CDの売り上げ枚数、ラジオの視聴回数、雑誌の発行部数、キャンペーンを務める商品の購入などにめちゃくちゃこだわる、なぜなら数字が大きければ大きいほど次のお仕事に繋がるから…。そして、もし次のお仕事に繋がったら、「自分の行動がアイドルに貢献した」っていう達成感?いや、自分が力になれたっていう実感が得られるから、なおのこと「私が応援してあげなきゃ」になるんだと思う、これがアイドルの沼だな。超簡潔にまとめると、ファンの行動がめちゃくちゃ直にお仕事に影響するから、アイドルとファンは密な関係ってことかな…あと、これまではファン→アイドルの話だけど、ライブとかの現場でちゃんとパフォーマンスやファンサという形でアイドル→ファンという方向でもわかりやすく還元してくれるのがアイドルなのかなって思う。俳優が還元してないとかではなく。わかりやすさ的に…

俳優のドラマや映画の演技に、「ファンのために」っていう直接的な気持ちは反映されていないはず、だって演じているときは○○っていう俳優ではなく、Aという役、つまり別人だから。もちろんお仕事をするっていう演技以前の部分では思ってくれていると思うけど!!それに対して、アイドルはたぶん100%「ファンのために」お仕事をしてくれているから、それが私はアイドルを応援していてうれしいところ。リターンが大きいってことだね。

 

そしてこう、言葉にしていく上で納得したんだけど、なんで私があんなにも志尊の自粛部屋に熱を上げていたかというと、俳優でありながら「ファンのために」をすごく具現化してくれてた企画?だったからなのかなあ…もちろんファンイベントとかはこれまでもあったわけだけど…。私の認識として、アイドルのファンが開放的(ファンを思って、のパフォーマンスをテレビなどで誰でも見やすい環境である)なのに対して、俳優のファンは閉鎖的だったってことか…

俳優がファンを思って、アクションを起こしてくれるファンイベントとかは、よほどのことがない限りテレビとかの不特定多数の目に触れる機会がない、にもかかわらず、志尊の自粛部屋はインスタっていう誰でも見ることのできる媒体で一種のファンイベントをやってくれていたというか…おそらくさっきの言葉を使うなら「リターンが少ないと思っていた俳優から、突然大きなリターンをもらった」っていう感覚だったんだと思う。てことは、私は開放的な場において、「私はこの人のこと応援してるんだぜ!!」ってアピールしたいのと同時に、「この人は私(たちファン)のことを思ってパフォーマンスしてくれているんだぜ!!いいだろ!!!」って自慢したいってことなのかしら…なんの自己顕示欲だよ…(笑)

 

この話に結論もオチもないけど、以上!!!!